「調和の思想」と「武力の思想」

 漢字などの中国文明に影響を受ける前、天皇は「あめのしたしろしめすすめらぎ」と呼ばれていました。これは、天(あめ)つまり宇宙の法則や仕組みを理解して(しろしめす)、人々をまとめる(すめる)人(ぎ)という意味です。
 それは中国や西洋諸国の『支配と隷属』の社会制度とはまったく異なるものです。

 世界の思想を二つに分ければ、中国や西洋諸国は「武力の思想」で、日本は「調和の思想」です。
 世界はこの二つの思想のどちらかで動いています。

 人間は「性善説」か「性悪説」かよく問われますが、私はそれは国によって違うと考えています。
 日本は「調和の思想」で国が作られているので「性善説」が成り立つと思います。
 一方、「武力の思想」で国が作られている諸外国は「性悪説」なのだろうと思います。

 『ヲシテ文献から』【日本の始まり】にどのようにして日本が作られたかを書きましたのでそちらも読んで頂きたいですが、日本の始まりと諸外国の始まりは、理念が全く違います。

 縄文人は数千年にわたり平和を保っていました。
 弥生時代に異文明が色濃く入って来て現代へと続きますが、”戦い”によって決着をつけようとする「武力の思想」の文明の考え方と、縄文人の「調和の思想」の考え方は根本的に違います。

 この「調和の思想」の精神的基盤として『あめなるみち』があり、それを歴史として伝えているのが『ホツマツタヱ』です。

 ここで、1922年にアインシュタインが日本を訪れた時に日本に託した言葉を紹介します。

アインシュタインと日本人。

『アインシュタインが残した日本へのメッセージ』

「近代日本の発達ほど世界を驚かしたものはない。

その驚異的発展には他の国と違ったなにものかがなくてはならない。

果たせるかなこの国の歴史がそれである。

この長い歴史を通じて一系の天皇を戴いて来たという国体を持っていることが、

それこそ今日の日本をあらしめたのである。

私はいつもこの広い世界のどこかに、

一ヶ所ぐらいはこのように尊い国がなくてはならないと考えてきた。

なぜならば、世界は進むだけ進んでその間幾度も戦争を繰り返してきたが、

最後には闘争に疲れる時が来るだろう。

このとき人類は世界を
真の平和へと導いてくれる者を
探し出さなければならない。

その世界を導く者は、武力や金の力ではなく、
あらゆる国の歴史を超越した、世界で最も古くかつ尊い家柄でなくてはならない。

世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。

それはアジアの高峰日本に立ち戻らねばならない。

我々は神に感謝する。

神が我々人類に日本という国を作っておいてくれたことを」


アルバート・アインシュタイン

また、1922年11月から12月29日に日本に講演旅行で滞在されましたが、日本を去るにあたって次のような感謝の言葉を日本国民に贈っています。

「地球上にもまだ日本国民のように謙虚で親切な人間味あふれる人々がいることを知った。

世界の各地を訪問してみたが
私はこのような純真な心地よい国民に出会った事はない。

また、日本の建物や絵画その他の美術や自然については
山・川・草・木花、ことごとく美しく繊細であり
日本の家の形や構造も自然に調和し
独特の価値がある。

ですから日本国民のこれらのものについては
ヨーロッパの影響を受けないでほしいと
私は希望する」

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